耳の不調の対処はなる早よりもいち早く!

みなさん、おつかれさまです!職場のメンタルヘルス・健康管理に関する情報をお届けします、山本舎(やまもとや)です。

今回のトピックは『耳の不調・対処』です。

秋〜春先にかけての医療リワークに通所する利用者様の不調のトップ10には入る“耳の不調対処方法”についてお伝えします。

ぐるぐる回る回転性めまい、痛みのある中耳炎のようにインパクトの強い症状であればすぐに受診に行きますが、それ以外の耳に関連する症状は割とみなさんゆったりと構えていられる印象があります。

私自身の経験と利用者様から伺う状況からすると、耳の不調の対処はいち早くがお勧めです。いち早く手当すれば、回復が早いという実証もあります。

目次

メンタル不調+耳の不調、多い症状と症状に対するみなさんの捉え方

ここでは、医療リワークの利用者様から聞かれるよくある症状を挙げます。また、対処の初動が遅くなりがちな皆さんの捉え方についても併せてお伝えします。(症状:捉え方)

①「なんとなく、耳がつまった感じがする。聞こえづらいかもしれない。」:左右差あり/水の中にいるような聞こえ方がする/耳を外から押さえられている感じがする方もいる/日内変動や日毎に感じ方が違うので「治ったかも」と思ってしまう

②「なんとく、耳鳴りがする。」:左右差あり、気のせいと思えるくらいの音で日常生活音に紛れる程度

③「少し、物の見え方が違う。時間差があるような感じ。」:目を横方向に動かすといつもと違う感じで周囲の景色が見える/ほんの少しの時間差が生じるような見え方をする/日内変動や日毎に感じ方が違うので「治ったかも」と思ってしまう

④歩く時に浮遊感がある:はっきりと体感できないことが多い「なんとなく」「気のせい」/日内変動や日毎に感じ方が違うので「治ったかも」と思ってしまう

①〜④全て「なんとなく〜かもしれない」という明らかに不快ではない体の変化なので、「すぐに病院へ行かなくても大丈夫かな」とか、「耳鼻科がいつも混んでるし、今日は疲れてるから病院行くのやめとこう」という考えになりがちです。

また、メンタル調で精神科で治療を受けている方は、耳の不調についても主治医に相談されることが多いです。時にはかかりつけの内科の先生に相談する方もおられるでしょう。そこで主治医より言われるのが「ストレスによる影響だと思います。様子を観ていきましょう。」これは、間違いないその通りの内容だと思います。

それ以上の助言を主治医から言われず、他の誰かにも耳の不調を話ししなかった方が自覚症状をあまり感じないまま

ここで不思議な点があります。

今までに耳の不調は体験したことがない方が圧倒的に多いのに大抵の方は受診の機会を延長してしまうことです。治療や経過につきましては次の章でお伝えします。

軽く治ると思っていたのに‥少しコツが要る耳の不調の治療経過の例

先ほどの章でお伝えしましたように、様々な体の症状と主観、助言によって耳の不調は後手に回ることが多いです。その分、治療に時間を要する方が多いです。

なんとなく感じる不調は、体への負担が少ない気がするようで長引くとかなり不快なストレスになります。そのストレスが他の部分へ影響することもあります。例えば、仕事や日常生活のパフォーマンスが落ちてしまう、体の倦怠感などです。

①〜④の症状に共通してお伝えできる対処方法についてお話します。耳鼻科受診をして頂くことと、受診時に精密な聴力検査 を受けることを希望して下さい。

皆さんの方から希望をしなくても検査の指示をされることが多いですが、医師の方針によっては検査をしないこともあるかもしれません。

健康診断で受ける聴力検査と違って、自覚のない範囲での聴力低下があるということが分かります。適切な治療を早期に受けられることで聴力の低下を防ぐことができます

受診後は、医師の指示に従って投薬することと受診・検査を忘れずに受けることです。

ストレスフルな状態が継続していた方、メンタル不調を抱えている、または過去に抱えていた方によくある“耳の不調の特徴”は、はっきりとした症状を感じにくいことです。

また、症状に波がある(日内変動や日ごと変動)ことが特徴で、「治ったかな?」と思ったら症状が再燃することが多いです。

また、一旦完治しても心身の疲労がたまってきた時に症状が再燃することがあります。

ことわざで『弱目に祟り目』という言葉が表すように、心身が弱っている時に違う所が弱ってくるという現象をよく目の当たりにしてきました。私自身も経験してきました。

「なんとなく前に経験した症状が出てきたかもしれない」と感じとることも体調を安定させるコツの第一歩です。

そんなサインに気が付いたら速やかに常備薬を用いて対処し、それでも改善しない時は早急に受診して下さい。これが体調を安定させるコツです。

常備薬につきましては、主治医に相談して備えて下さい。急に症状が再燃した時に対処できるので安心です。お守り代わりにもなります。

他に大切なのは、症状が再燃しても治療することをあきらめないことです。微妙な不快な症状が続き、薬の効果を感じにくいのが耳の不調の特徴です。ですが、あきらめずに主治医や周囲の方に相談しながら治療を続けた結果、回復した方をたくさんみてきました。

日頃の耳ケアのポイントは『温め』+『ほぐし』

耳は、自分で動かすことのできない部分。その上、寝ている時も音を拾っているので休む暇がない部分でもありますが、意外にケアされることが少ない部分でもあります。

そんな耳の日常的なケアをおすすめします。耳は「疲れたよ!」という分かり易いサインをすぐには出しません。

耳にはたくさんのツボと神経がたくさんありますので、ケアすると身体の変化を感じ易い部分です。

また手が届き易く、手に収まるサイズの部分でもあるのでケアし易い部分だと思って頂くと耳のケアを身近に感じて頂き易いです。

いつでも手軽に道具いらずの『ほぐす』方法

耳マッサージの方法も具体的な方法もたくさんあります。その方法を確実に行うのもおすすめですここでは、少しだけ違った角度の方法をおすすめします。

耳を軽く引っ張って戻す→耳のストレッチのようなイメージで行って下さい。片耳ずつでも両耳いっぺんに行ってもOKです。

耳を折り曲げて戻す→痛くない程度に行って下さい。また、耳に触れる機会が少ない方は耳がかたくなっていることがありますので、最初はそっと行って下さい。

ほぐす時の注意点があります。耳を動かす時に、空気の乾燥によって耳たぶの下辺りの皮膚にいつもと違う変化がないか確認してか行って下さい。

皮膚が乾燥しすぎていると、耳の動かし方によっては皮膚が裂けてしまうことがありますので、少しだけ注意して下さい。

便利グッズも使って効率よく気持ちよく『温める』方法

道具なしの方法→両手で耳をおおって温めます。手が冷たいと感じる方は、両手を擦り合わせて温めてから行って下さい。音もやんわりと遮断できて、耳も脳も休めることができます。

おすすめグッズ

  • あずきのチカラ(小林製薬)/リラックスゆたぽん(白元アース)→レンジが必要です。250回繰り返し使えます。主観ですが、優しい温かさですが温めパワーはすごいです。
  • ナイトミン 耳ほぐタイム→軽量で耳に負担を感じず、寝たまま利用できます。耳に優しいカイロという感じです。発熱体は使い捨て/レンジ不要です。

私は上記の方法は全て行ったことがあり、現在もほぼ毎日何かしらの手段を行っています。

どれも耳に優しく、聞こえが良くなる気がします。また、頭もスッキリします。

まとめ

自覚症状が微妙な不調ほど‘受診して治療を受ける’という発想はなかなかでない思います。

ですが、耳の不調は受診の機会を遅らせてしまうと自分でも想像以上に特に聴力の状態が悪くなってしまっていることがあります。そして、治療の効果をなかなか感じにくい状態にもなってしまいます。

デリケートになりすぎる必要はありませんが、体から発しているサインを見逃さず、すぐに手当することは耳の症状以外にも言えることです。

記事を最後までお読み頂きましてありがとうございました。少しでも皆さんのお役に立てたら良いなと思います。

#耳の不調#メンタル不調#めまい#耳の閉塞感#リワーク#医療リワーク

やまもと.や
*ブログ:はたらくからだ/会社:山本舎 運営
*看護師&公認心理師、リワークスタッフ10年以上
*休職中の方や復職に向かう方、休職前・中の方、復帰してきた方を受け入れる会社や上司の方のサポーターとして活動中
*健康オタク
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